投稿日時 2020-10-17 19:22:53 投稿者 nayuta このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
投稿者コメント | |
挿絵描くの飽きたので。 以前、投稿した 山城 高速戦艦案、大体の大きさが合ってるだけで 山城 が欠片もない代物でした。 一応、艦橋の形とか背の高い 山城 の面影を持たせたつもりですが。 まあ、バーベットの位置から何から何まで変えてしまったら、山城 とは言えませんよね。 イタリアの戦艦にコンテ・ディ・カヴール級という戦艦があります。 1914年、第一次世界大戦中に竣工された古い弩級戦艦ですが、改装後に近代戦艦に生まれ変わっています。 その方法が何というか、かなり貧乏くさい? 書いて良いのかな?「私の愛した戦艦」という、とても素敵な名前のサイトに教えていただいたのですが。 主砲なんて砲身をボーリングして30.5cm砲を32cm砲にボアアップしている。 元々はドイツのポケット戦艦、フランスのダンケルク級、という流れからの対抗戦力が必要、という事だったらしいのですが。 お金がなかったらしくて、プリエーゼ氏が工夫を凝らしています。 凄いなあ、とまあ、感激した訳です。 流石イタリア。 なので、まあ、その手法で 山城 も改造してみようかな、と。 史実の第二次改装になるべく逆らわない積もりですが、一応近代戦艦にしてみるつもりですので。 まず、コンテ・ディ・カヴールと同じように中央の砲塔を1基潰します。 コンテ・ディ・カヴールでは砲塔跡地を機関スペースに充てて出力を3倍にしていますが、まあ長門と同じ出力にしておきます。 で、後部艦橋とカタパルトを持ってきます。 そうすると。 天城型巡洋戦艦(八・八艦隊の)になってしまいました。 砲塔配置が、ですが。 砲塔数は6基から5基へと、ひとつ減ります。 一見、攻撃力が落ちたように見えますが。 射界の狭い3,4、6番砲塔のある6基と、広い射界を持つ5基。 1基少なくとも5基の方が良いと思います。 特にカタパルト。 アメリカ海軍では被弾時の損害軽減のために艦尾に置いていたようですが、山城のはただ置く場所がなかったからでしょう。 あれ、6番砲塔の射界、かなり妨げていますよね。 カタパルトいらないかな、とも思ったのですが一応仕様で。 副砲砲郭は全て潰して、最上級の15.5cm3連装砲塔を片側2基、両側で4基を舷側に置きます。 山城 の副砲の片舷砲力は7門ですが、砲塔に納められて発射速度の高い6門の方が戦闘力は向上するでしょう。 船首は伸ばしました。 コンテ・ディ・カヴールでは、従来の船首の外側に新しい船首を貼り付けたそうです。 なので、同じ事を。 シアはそれほど上げていませんが、フレアはとても大きく取りました。 凌波性が向上するでしょう。 大和型の船首の先行確認用という感じです。 バルバスバウも使っています。 主砲と砲塔を変えました。 従来の砲塔より、少し重いぐらいの重量という設定(妄想?)です。 この時期、砲身の製造方法に革新がありました。 砲身というものは装薬の爆圧によって砲弾を加速させる装置です。 当然、砲身にも爆圧、膨らもうとする力が掛かります。 それが過大なら砲身破裂という事になりますが、破裂しなくても砲身が膨らめば爆圧は砲弾の隙間から逃げるし、ライフリングもまともに噛まない。 つまり、ちゃんと飛ばない。 なので、膨らまないようワイヤーでぐるぐる巻いて、さらに外筒を被せて、とひたすら丈夫に作ります。 そうなると重くなって砲身が垂れる。 下向きに曲がる、撓むのですね。 45口径以上の長さだと垂れた砲身が発射時に振動して、まともに着弾しなかったそうです。 この膨らむ力を砲身の内部残留応力で抑える、という自己緊縮法(オートフレッタージ法)というものが開発されました。 (前からあったのかな?) 砲身を分厚くしなくても膨らまない。 砲身は軽く出来、長くしても垂れない。 日本海軍では最上型の60口径15.5cm砲が、確かそうだったはずです。 他には高角砲の砲身にも使われましたが、戦艦の主砲には使われなかったそうです。 大口径砲に使えるかどうかよく判らないのですが、ビスマルクの主砲がそうだったという話があったような。 日本では多分、大和の46cm砲(とてつもなく大変な砲だったそうです)の開発でリソースがなかったのでしょうね。 で、それが開発できたとして、55口径38.1cm連装砲です。 砲身を薄く出来た分、口径を上げられた、という事ですね。 むやみにボーリングした訳ではありません。 砲の外形が同じぐらいなので、従来のバーベットに納まったということにしています。 砲塔も新しくしています。 「戦艦大和、主砲のメカニズム」というYou Tubeの動画があります。 それによると、大和の砲塔は極めて先進的な半自動装填システムを採用しています。 46cm砲のくそ重い砲弾約1.5tを30秒内外で装填できるそうです。 それをスケールダウンして使っている、と。 砲弾が軽い、などなどの理由で3.5発/分ぐらいの発射速度が出るのではないかな、と思います。 山城の発射速度が1.5発/分ですから、倍以上を期待します。 大体、山城の12門という主砲門数は、ある意味「致し方なく」という事だと思います。 昔の駐退機、発射によって後座した砲身を戻す装置ですね、これの出力が足りなくて斉発、一斉打ち方、全門発射すると砲身が戻るのにえらく時間がかかったそうです。 なので、基本的な砲戦は斉射、交互打ち方だったそうです。 連装砲塔の砲身を代わる代わる上げて砲撃するシーンですね。 あれ、格好良いのですが発射速度を上げるためにしていたのではなく、やむを得ずだったらしいです。 それで、情報が見つからず確証はないのですが、有効な散布界を形成する最小砲弾数が6発だったのでしょう。 ドレッドノート以降の戦艦で最小砲門数が6門以下のものは、寡聞にして知りません。 シュペーやレナウン級、青葉級重巡、伊勢型の航空戦艦改装時も主砲6門残せ、とあったそうですから。 あっ例外があった。 でも、ハッシュハッシュクルーザーはねえ、バルト海作戦の地上砲撃用だったみたいです。 装甲なんて紙切れみたいで、明らかに敵戦艦と撃ち合う事を考えていなかったようで。 つまり山城の12門は、交互打ち方前提だったので6門の倍の12門。 長門の時は駐退機の出力不足は解消していたので、斉発が可能だったそうです。 なので、この戦艦も38.1cm砲10門斉発可能です。 などなどのバックストーリーをでっち上げて、描きました。 速度関係で特に仕掛けなどはしていませんが、長門と同じような艦幅で同じ出力。 バルバスバウを付けて船首を伸ばしましたから、長門に追随できる程度には速度が出るでしょう。 つまり高速戦艦たる長門型と戦隊を組める、有力戦艦です。 (レイテでは遅かったので裏口に回されましたし) 主砲口径は1ランク落ちるけど、加賀型に準ずる攻撃力を持ちます。 38.1cm砲は、アイオワ級やサウスダコタ級など元からの16インチ砲戦艦には無理でしょうけれど、装甲仕様が14インチ砲のコロラド級やノースカロライナ級には通用するでしょう。 テネシー級以前の14インチ砲艦には優位に立てるはずです。 まあ、装甲次第ですが。 主砲塔1基分の重量は余っていますから、どうとでも。 これ以上は、”カタログ数値をいじるだけ”になるので意味ありませんし。 煙突がマック風仕様なのは可哀想なフランス戦艦へのリスペクト、マストの形状は大和の先行試作かな? 主砲の発射速度が倍になるという事は、実質戦艦が1隻増えた、という事です。 苦労して、しかも軍縮条約を掻い潜って、戦艦を増やすより、よっぽど楽で国庫に優しい戦力アップだと思うのですけど。 |
||
最大化 | アクセス解析 | ユーザ情報 |
▽この画像のトラックバックURL▽(トラックバックについて) |