戦艦山城改造 貧乏、もといリーズナブル風味 修正 お気に入り画像登録
戦艦山城改造 貧乏、もといリーズナブル風味 修正

登録 タグ *戦艦山城 *軍艦 *改造案
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投稿日時
2020-10-17 19:24:21

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nayuta

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少し修正案を。
副砲の配置が余り良くなかったので、というより明らかなポカだったので。


3番砲塔の跡地の弾薬庫使えるかなあ、と思って余り考えなしに副砲塔を配置したのですが、増設分の高角砲を置く場所がない。
3番、4番砲塔(元の4番、5番砲塔)の爆風を浴びる事を覚悟して、3番砲塔の横に高角砲群を置いたのですが。
あれ?こっちに置いた方が副砲の射界広く取れるよね。
ということで移設しました。
弾薬庫は3番、4番砲塔の弾薬庫の間に置けばいいや、と安直に考えて。
これで高角砲や機関砲の射撃指揮装置も爆風を避けられます。


実際、砲の配置は難しい問題です。
うまく配置しないと折角砲を積んでもあまり役に立たない。
それどころか下手をすると攻撃力を削ぐ事にもなりかねません。
でもまあ、そこが知恵の絞りどころで軍艦デザインの最も楽しいところでもあります。


今回の改造案では、主砲はそのままの位置を使ったので悩む必要はなかったのですが、正直オリジナルの位置が悪い。
前案でも書きましたが、3番、4番、6番の射界が狭すぎです。
主砲の配置でまず考えるのは、射界の確保です。
砲塔の構造的には、バーベットを中心に水平方向360°旋回可能です。
しかし、上部構造物(艦橋や煙突)によって制限(旋回が妨げられたり、射線が通らなかったり)されます。
世界初の砲塔艦、アメリカ北軍のモニターは360°射撃可能だったそうですが。


この射界、つまり撃てる範囲をできるだけ広く取ることが、主砲配置にとって重要な事です。
海戦において、艦隊運動次第でどのような態勢で打ち方始めになるか判らない。
自分の有利な態勢で如何に敵を射程に入れるかが、艦隊運動のキモですが必ずしもうまくいくとは限りません。
日本海海戦でも東郷平八郎の第一戦隊ですら、艦隊運動を失敗して無駄な時間を費やしている。
不利な態勢でも全門斉射ができれば、砲撃戦を有利に進められます。
それと中心線上配置の主砲群は真横には全門斉射可能ですが、実は余り良くない。
発射後の反動で横揺れが激しくなるそうです。
できれば斜め前か斜め後ろに撃つのが良いそうですが。


日本の戦艦の場合、前後に背負い式に搭載された砲塔は、いずれも砲塔正面から左右150°の射界を確保しています。
(扶桑型はWikiによると左右110°だそうですが。あれ?)
艦橋やその他の上部講造物の平面形がいずれも30°の斜めになっているのは射界確保のためです。
最も、1番主砲は船首のシアライン次第では方位0°真っ正面には、仰角をかけないと船首をぶち抜く。
大和以外の日本戦艦やキングジョージ5世級の船首が、凌波性が悪い、つまり甲板上に波を被る事を承知の上で真っ直ぐなのは、仰角0°で撃つためです。
もっとも建造技術の問題もあったのでしょうけど。
山城の場合、射界が狭いように思います。
6番主砲塔の前にあったカタパルトは明らかに射線を塞いだでしょうし、艦橋、煙突、後部艦橋に挟まれた3番、4番砲塔は少なくとも前後60°は射界が制限されたはずです。


他にも気をつけるのは、きちんと主砲が旋回するスペースがあるかどうか。
砲塔の前、砲身の方ばかり気を取られると、砲塔と後ろの上部構造物を近づけ過ぎて砲塔後部がぶつかったりします。
以前、ある小説の挿絵に戦艦の平面図が載っていた事がありましたが、主砲塔が隣り合わせに2基搭載されていました。
これ、どうみても旋回するときに隣の砲塔にぶつかるよな、と。
砲塔の後ろに張り出している部分、測距儀室や装填機のある部分ですが、ここは張り出していないと砲塔自体の重量バランスが取れないそうです。
取れていないと旋回がスムーズでないのはもちろんですが、片舷砲戦などで全砲塔を指向すると艦自体が傾くそうです。


他にも爆風の問題。
大和の46cm砲の発射時爆風は甲板上の人間を殺すそうですが、口径がそれほど大きくなくても爆風は脅威です。
愛宕級の重巡の主砲でさえ、水偵を破壊するほどの威力があります。
大和では発射時に甲板の機銃員は艦内に退避するのですが、その際機銃の照準器を外して持ち込んだそうです。
爆風は砲口を中心に弱まりながら大凡環状に広がるみたいですが、砲口間近に精密機器たる射撃指揮装置を置けばどうなるか。


砲塔は重量物ですから、トップヘビーにも気を遣わなければなりません。
背負い式3段砲塔はアトランタ級防空巡にありますが、あれは軽量な38口径5インチ砲だから出来たのであって、戦艦の主砲でそれをやれば確実に転覆します。
大和級はそれを避けるために、甲板を凹ませてまで1番主砲塔を低くしています。
主砲だけでなく副砲もなるべく低く。
高角砲や機銃の場合、あまり上の方に配置すると弾薬の揚弾が厳しくなります。
まさか、弾薬担いで階段を登った等という事はないと思いますが、それ専用の揚弾エレベーターが必要です。


砲塔の配置も船体に対しなるべく等分に。
ネルソン級や利根型は前方集中配置をしていますが、重量が船の前部に集中したせいで酷く操艦が難しくなったそうです。
利根型は砲塔自体あまり重くなかったので、それほどではなかったそうですが。
フランス戦艦はどうだったのだろう?


集中防御方式の近代戦艦は当然、それ以前の戦艦でもバイタルパートをできるだけ小さくしなければなりません。
多砲塔戦艦はある程度、バイタルパートが広くなるのは仕方ありませんが。
史上最多砲塔の戦艦は英国エジンコートの7基(フライホークからプラモデル出ていましたね)ですが、山城もそれより1基少ないだけの6砲塔です。
今回はバーベットの位置をいじっていないのですが、できれば後ろ2砲塔はもう少し中央に近づけたかったところです。
重量バランス的にも。
(以前、投稿した航空戦艦の主砲塔位置は、仕方なかったとはいえ酷いなあ、と。
下手すると操舵室に弾薬庫が来る。
まあ、弾数最小限の搭載なので弾薬庫は小さい、とごまかしますが)


と、まあ。
描いた方はいろいろ考えてはいますが、所詮ただの絵です。
それなりに格好が付いてれば良いかな、と。

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